ロキソニンテープの温感?
2020年7月27日
2020年7月27日
処方箋の見間違えから温感テープ指示のところを非温感テープにしてしまった事例です。



先発品にはないロキソニンテープの温感。
そもそもその存在を知らない方も多いのではないでしょうか。
それでは温感タイプの製品について調べていきましょう。
温感タイプの製品はいくつあるのか
厚労省の一般処方名マスタ(令和2年4月1日版より)
該当したのは下記の3成分8商品です。
フェルナビオン、フェルビナク「タイホウ」
ロキソプロフェンNa「タイホウ」「三友」
ハーネシップ、MS温シップ「タイホウ」「タカミツ」、ラクール温シップ
全て後発品でした。
GE変更する際は注意しなければいけませんね。
温感を目的とした添加物は
温感を目的とした添加物は2種類です。
トウガラシエキス→フェルナビオン、サリチル酸メシル
ノニル酸ワニリルアミド→ロキソプロフェンNa
ノニル酸ワニリルアミドはあまり聞かない成分ですね。
平成28年東京都登録販売者試験より。
登録販売者さんの試験には出題されているようですね。
温感タイプの見分け方
トウガラシ成分は主成分のカプサイシンが末梢循環機能の亢進、温感に働きます。
当然刺激があるため使用上の注意には「入浴の30以上前にははがすこと」が共通しています。
添付文書上で見分けるためには添加物か使用上の注意から読み解く必要がありますね。
添加物は数も多く、それぞれの働きを確認するのは現実的ではありません。
外用薬は使用上の注意を必ずチェックする癖をつけなければいけませんね。
左図ロキソプロフェンNaテープ添付文書より。
右図MS温シップ添付文書より。
最後に
今回の事例は処方箋の記載の見落としです。
しかし背景にはロキソニンテープは非温感のみという思い込みがあったのではないでしょうか。
そういった思い込みのミスを防ぐ一助になれば幸いです。
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